ヤンゴン環状線のゆるゆる電車に癒される
2015年11月18日
今日は以前より気になっていたミャンマー国鉄で回るヤンゴン環状線ゆるゆるの旅。
ヤンゴン環状線は全長約46Kｍで39駅あり、それらを約3時間もかけてゆっくりまわります。
ちなみに大阪環状線は全長21.7Kmで19駅、一周約45分、東京山手線は全長34.5Km 29駅一周約59分。
そんな謎のベールに包まれた列車初体験です。
まずはヤンゴン中央駅に行きます。
駅には改札らしきものはなく自由にホームへ行き来できます。
早速近くの駅員らしき人に環状線に乗りたいことを伝えると、とても丁寧に6・7番ホームだと教えてくれました。
ホームには世界各国の撮鉄がいっぱい。
切符は６、７番ホームにあるここのチケット売り場で販売しているそうです。
環状線に乗りたいことを伝えるとエアコン付き列車かどうかを聞かれ、つい快適そうなエアコン付き列車と言ってしまいました。
これは後から後悔することになるのですが、初めてなので全く何も考えていませんでした。
料金は1,000K（100円）で外国人価格です。
本来の価格はエアコン付き300K（30円）でエアコン無200K（20円）だそうです。
すると日本語が少し話せる駅員さんが話しかけてくれました。
彼の名前はココさん。
彼女が日本人で東京に住んでいると嬉しそうに話してくれます。
電車の時間を確認すると、環状線の時刻表を見せて説明してくれました。
ただでさえ本数が少ない環状線の中でエアコン付きは更に少ないそうです。
しかし「エアコン付きは日本の列車だからとってもいいよ」と教えてくれました。
ミャンマーは、車も日本製が多くここに来るときのタクシー運転手が東京周辺地図が表示されているカーナビを嬉しそうに操作して「日本の車は特別だ」と、どや顔で話していたのを思い出しました。
列車の出発ホームがまだ未定のため、「ベンチで座って待ってて下さい」と近くのベンチに案内してくれます。
列車がわかったらまた案内してくれるそうです。
でも1時間以上はありそうなのでいろいろ写真を撮ってホームをうろうろすることに。
環状線は外国人に人気の列車で観光客がひっきりなしにやってきます。
ココさんは英語も話せるため他の外国人にも丁寧に時間やホームの場所を説明しています。
しかし時間になっても全然電車が来ないため、ココさんがレールに直接耳をあて「ちょっと待って！もう来ますよ！」とパフォーマンスをすると待っている人達も笑っていました。
（一番右の人がココさんです）
先にやっとに右回りのエアコン無列車が到着です。
ココさんがホームで待っていた外国人をまとめて電車に案内しています。
その後ようやく来たエアコン付き電車。
そう、回送表示でやってきた旧JR車両です。
この列車は環状線左回り。
JR東海？
日本の駅名表示がそのまま残っています。
もちろん消火器も使用期限関係なくそのままです。
列車内は、「禁煙」「ポイ捨て禁止」そして「キス禁止」？？です。
しかしここで大失敗に気付きました。
エアコン車両は快適ですが窓を開けることができないのです。
しかも窓は全く拭かれた形跡もなく汚れていて外がほとんどよく見えません。
ゆっくり車窓から景色が見たかったので大誤算。
しかたなく料金の安いエアコン無し車両に移動です。
先頭車両まで移動すると期待通り？の信じられない光景が目に飛び込んできました。
それがこれです。
先頭列車のドアが開かれ、そこに椅子を置き運転手以外の3人の従業員が順番に座り風を受けながら楽しんでいます。
たぶん前方確認を目視しているのだと思われますが、どうみても仕事にはみえません。
さすがミャンマー国鉄。
もちろん運転席のドアも開放されセキュリティーなんかも関係ありません。
ゆるゆるです。
あまりのゆるさに癒されます。
途中、予想よりもずっと早く空港近くの駅に到着しました。
ガイドブックには空港のアクセスに電車が載っていませんでしたが時間さえ合えば料金も安く全然使えそうです。
線路沿いは昔ながらの高床式の建物が多くみられます。
ちょうど距離的には半分ぐらいでゴルフコースという駅に着きました。
時間はちょうど1時間くらいです。
これなら一周3時間もかからないのではと思いましたが、ここから半分がゆっくりで更に2時間かかることが後でわかりました。
だんだん駅の間隔が短くなってきます。
気づけばヤンゴン中央駅！
結局3時間かかりましたが先頭車両から見る景色がとても楽しくあっという間でした。
この後もタクシーではなくホテル近くの駅までさらに右回り列車を利用しましたが、次は一日かけて途中下車をして楽しみたいと思います。
とても安く回れるヤンゴン環状線。
車窓から伝わる昔ながらのミャンマーは期待以上に癒される風景です。
最後に今回の先頭車両から車窓？の動画をどーぞ！
最後までご覧いただきありがとうございます。
※迷ったらここ！ミャンマーおすすめスポット！ はこちらでどーぞ！
※迷ったらここ！！ミャンマーおすすめホステル！はこちらでどーぞ！