2016年6月7日
※画像多めです。
朝4時45分。
前日依頼した電動バイク(1日US7ドル)を借りてアンコールワットに向けて出発!
やや薄暗い道、トゥクトゥク集団が走る方向に一緒に走ります。
でもスピードが思っている以上に遅くどんどん抜かれていきます。
約20分でアンコールワット手前まできました。
日の出時刻は5時38分。
10分前には余裕で着きそうです。
と思っていたら、検問がありチケット提示を求められました。
「これから買うのでチケット売場を教えて下さい」と伝えると係員が「この近くにはないよ」「4Km戻ってチケット売場で買わないとダメだ」
更に電動バイクに乗っているにもかかわらず「そこのバイタクでいけば早いぞ」「往復でUS3ドルだ」となぜか前で待機しているバイクを指さして言ってきます。
「あほか!」「なんでバイク乗ってるのに他のバイク乗らなあかんねん!」と日本語で笑顔で返し、携帯のグーグルマップ画面を提示して再度場所を確認すると「ここ」と場所を指さしてくれました。
でもめちゃ怪しいです。
カンボジア人は基本地図を見ないと聞いたことがあります。
でもチケットがないと入れないので
それを信じて戻ることにしました。
そして…やっぱり何もありませんでした。
それでも少し走ると看板を発見。
更に3Km? おかしい? でも行くしかありません。
事前にちゃんと調べていなかったことを何度も後悔してようやく到着。
チケット売場の場所はここです!
チケット売場の駐車場からみたシェリムアップの夜明け。
すごくきれいなんですが悔しさが勝り全然感動しません。
アンコールワットで見たかった~と思いながらチケット購入。
後から調べて分かったのですが、チケット売場は4月にここに移転したそうです。
以前はアンコールワットに近い場所にあったそうですが、今は販売しておらず検問だけを継続しているということでした。
ガイドにはまだ掲載されていかったのでこれから行かれる方は注意して下さいね。
3日券でUS40ドル。
そして6時30分。
朝日が十分高く昇ったころアンコールワットに到着。
もう朝日を見に来た人はみんな朝食を食べにホテルに帰って行きます。
しかしこの時間からが観光客が最も少なくゆっくり回れるベストタイムだそうなので早速見学開始です。
西参道を渡って本殿に向かっていきます。
正面入口。
いきなりポーズをとってカメラに入ってきた朝からテンション高めの女の子。
確かに予想以上に圧倒的存在感のアンコールワット遺跡。
否が応でもその雰囲気にテンションが上がってきます。
日本が修復した遺跡のひとつ。
参道を進むと最初に十字回廊。
建物は真西に向いている為、表側は午前中ずっと逆光です。
午前と午後と見え方が全然違いますのでそれぞれに来てみるのも良さそうですね。
第一回廊正面側の通路。
沐浴場跡。
中央塔に向けて外側から第一回廊、第二回廊、第三回廊と周りを囲っています。
回廊内には首のない仏像が多く存在します。
タイのアユタヤ遺跡ではビルマ軍が原因でしたがアンコールワットでは1970年代カンボジア政党クメール・ルージュによって破壊されたと言われています。
しかし仏像内の宝物目的の盗難など諸説あり定かではありません。
第二回廊を越えて東側へ回ります。
東側にある中央塔を囲った第三回廊の階段。
かなり急です。
第三回廊の内側。
どこも窓枠がまるで額縁のようになって向こうの景色が絵になります。
第三回廊から降りるほうが怖さを感じます。
第一回廊まで戻って来ました。
浮彫は絵巻物のように物語になって回廊に続いているのでその時の歴史を知ることができます。
裏参道(東側)からのアンコールワット。
太陽が後ろなので午前中はベストスポット。
全ての回廊もゆっくり回って約2時間でした。
ここから更に電動バイクで遺跡巡りです!
アンコールワット遺跡群観光ルートは大回りと小回りと言わる2種類が有名です。
パンフレットの茶色内側ルートが小回り、緑色外側ルートが大回りです。
今回は電動バイクなので大回り。
まずは北側に位置するアンコールトムへ向かいます。
アンコールトムはアンコールワットと並びカンボジア二大遺跡。
3×3Kmの城壁で囲まれた広大な敷地にはいくつもの魅力的な遺跡が存在していてここだけを回る一日ツアーもあります。
アンコールワットの横から見る環濠。
幅が広くまるで湖のようです。
アンコールトムの環濠。
こちらは長さがあるので川のようです。
南大門。
手前には巨大石像が並びます。
南大門を過ぎると普通に野生の猿がいてとても長閑。
城壁の中ですがまるで森のような雰囲気です。
中央にあるバイヨン寺院。
浮彫はアンコールワットと違って庶民の生活や貴族の暮らしが描かれています。
大きな四面塔が特徴でテラスに49塔、塔門を入れると54塔もあります。
四面塔の観音菩薩様とキスが写せるスポットでは順番待ちが発生。
バイヨン寺院東門から出てまた500mほど電動バイクで移動です。
正面に見えるのがバプーオン。
「隠し子」?という意味だそうです。
長い高さがある空中参道。
場所はここ。
ここも高さもあって見晴らしは最高。
でも階段は手すりがありますがかなり急で上り難いです。
遺跡裏側からの順路通り進みます。
どこを見ても長い歴史を感じます。
次はピミアナカス。
「天上の宮殿」ここも上に登れるのですが、もう足がパンパンでスルーすることに。
王宮の塔門。
ぐるっと回って広い道側に戻って来ました。
像のテラス。
東側に像の彫刻があり名付けられたそうです。
駐車場に売店エリアがあったのであまりの暑さに休憩。
汗ふき用ペーパーでリフレッシュ。
前回のタイ旅行で必要さを痛感。
たまに現地でも似たようなウエットティッシュも売っていますが日本製とは中身が全然違います。暑い場所への旅行ではほんと重宝しますよ!
疲れも少し取れたので出発!
しかし遺跡をまだ半分も回っていないのに、電動バイクのバッテリーが半分くらいになっています (*_*;
朝、余分に遠くのチケット売場に行ったのが原因。
ルートを小回りに変更。
北クリアン。
このような観光客があまり立ち寄らないとても小さな遺跡も多く存在します。
Wat Prampei Loveng遺跡。
アンコールトム東側にある勝利の門。
ここからアンコールトムの外へ出ます。
小さな遺跡トマノン。
壁面の装飾がとてもきれいに修復されていました。
そこから50mほどので高さがある遺跡タ・ケウ。
ツアーでは回らない遺跡ですがピラミッド型で大きく現在中国が修復していました。
階段は見た目以上に急で上り降りは両手を使わないと怖いほどでした。
もちろんここも見晴らしは最高。
王の突然死によって上段のテラスには石材が積み上げられたまま未完成の状態で放置されているそうです。
そして次はタ・プローム。
ここは、アンジェリーナ・ジョリーの映画「トゥームレイダー」の撮影場所でも有名で遺跡群の中でも最も人気のあるスポットです。
映画さながら森林の中から発見されたこの遺跡はそうした当時の状態を残したまま修復されています。
建物ところどころに樹齢数百年のガジュマルの木が自然に侵食している姿は大きな時の流れとともに迫力を感じます。
神秘的な木の生命力。
建物と共存しているようにも見えるカジュマルの木。
その不思議な魅力に引き込まれます。
タ・プロームの入口側にはトイレや売店があります。
ここでも休憩。
電動バイクなのでビールを我慢してコーラです。
US1ドルと観光地料金ですが、のどが渇いていてとっても美味しい。
しかしここで大問題が発覚。
電動バイクのバッテリーが少なくなってきたので、
予備のバッテリーから充電しようとしたところその黒い箱は予備バッテリーではなくただのACアダプターだったことが判明。
つまり朝説明があったのは、食事中に電源を借りて充電したらいいということだったのです。
そこで食堂の人に充電させて欲しいと依頼してみたところコンセントが一つしかなく今使用しているから無理と断られてしまいました。
いざとなれば自転車同様漕ぐためのペダルはついています。
でもここから街までは約15Km。
とりあえず遺跡巡りは中断、今度は街に向け電源が借りれそうな食堂を探して出発です。
しかし出発してすぐにバッテリーは更に急激に減少。
完全に無くなると不安なので、ペダルを併用して走ることに。
時速10Kmぐらいで走行。
自転車にも余裕で抜かされて行きます。
またバイクのような車体でペダルを漕いでいる姿はとても違和感があったのかすれ違う人すべてが笑っています。
こちらも「笑顔やけど、しんどいねんで~」とつぶやきながらペダルを漕ぎ続けます。
もうほとんどバッテリーが無くなり、ペダルが重くなってきた時ようやく別の食堂を発見!!
ここで充電ができなかったら死ぬ!と思いながら店の人に聞いてみると「OK!」でした。
食事も頼んで店のコンセントにアダプターを接続して充電させてもらいます。
40分ぐらい充電したらバッテリーの針が再び半分位まで戻ってきました。
ここから街までは約7Km。
なんとかなりそうです。
残念ですが今日の遺跡巡りはもう終了してホテルへ戻ることにします。
お店の人にお礼を言って出発です。
しかし、甘く考えていました。
充電したのに出発してすぐにバッテリーは激減。
結局、レンタル屋まで残り1Kmのところで
完全にエンプティ。
鉄の塊を笑顔で必死に漕ぎます。
たぶん歩くより少し早いぐらいのスピード。
漕ぎ始めて10分ちょっとでようやくレンタル屋に到着。
最近ビールを飲みすぎ太ってきていたのでちょうどいい運動になりました。
めちゃめちゃしんどかったですが…でもこのあとは、やっぱりビールです。
運動したのでいつも以上に美味しい。
ついでにUS1ドル焼きそばもいただきました。
夜、今日の教訓を糧に、ホテル近くのレンタルバイク屋で今度は本物バイクを借りることにしました。
料金は24時間US9ドルです。
明日はリベンジです。